あんしん住宅ドットコムホーム > テクノストラクチャーとは? > テクノストラクチャー開発物語 > テクノストラクチャーの産声
パナソニック電工では、インテリア内装材から、キッチン、バスルーム、外装材まで、住まいの設備・建材をトータルに開発し、お客様に提供しています。しかし、それらの商品を盛り込む器である「家」そのものがしっかりしたものでなければ、元も子もありません。 「お客様に、安心して暮らしていただける住まいを提供したい」。そんな発想から、平成5年(1993年)、「松下電工(現パナソニック電工)で住宅工法を開発しよう」という動きが芽生え始めました。
新工法の開発に当たり、昔ながらの在来工法からプレハブ住宅まで、あらゆるものについてどのような工法が存在し、どのような住宅が建てられているかを調べました。調査の結果まず明らかになったことは、現在建てられている戸建住宅の数でも、「建てたい工法」でも、在来木造住宅がトップということでした。 ところが、現場では匠の技を持つ熟練工不足が深刻化しつつあり、建てる側の技量が性能に大きく左右する在来木造住宅において、性能に対する不安が次第に大きくなっていました。
そこで、「熟練した大工さんでなくても建てられ、かつ高品質な強い木造工法を」。このコンセプトが、新工法開発の原点となりました。 「家」は住む人・住む場所によって1軒たりとも同じものはありません。「お施主様が安心して長く暮らせる住まいは、その土地のことをいちばんよく知っている地元の住宅会社や工務店に建ててもらうのがいちばん」。松下電工(現パナソニック電工)が、「家」そのものではなく「工法」の開発を目指したのには、そんな思いがあるのです。